いちのへやで取り扱うのは、美幌町やオホーツク近郊の生産者が真摯につくった野菜です。つくる人の顔と思いが見える野菜を、地元の新鮮でおいしい野菜を求める消費者の皆さまにお届けします。
一戸農場では、以前は原料作物であるビート、小麦、デンプン用馬鈴薯の生産をしていましたが、1990年ころから、野菜の栽培を開始。当初は農薬を使用していましたが、徐々に薬が効かなくなり、収穫量も下がっていったそうです。
2000年ころ、土づくりを一から見直そうと考えた時に出会ったのが「島本微生物農法」。研究を重ねて作られた微生物によって、通常より土の中で分解しやすい状態にした堆肥を作るのが特徴で、多く入れても害にならず、しかも低コストで作れるというものです。この方法を取り入れることで、農薬や化学肥料を使わずにおいしい野菜を作れる良い土を作ることができるようになり、有機JASでの生産が可能に。北海道でこの島本微生物農法に取り組む仲間と共に、さらにおいしい作物を作ろうと努力を重ねています。
「いちのへや」を通して地元の小売店で販売できるようになってからは、食べてくれた方の「おいしかったよ」という声が届くようになり、励みになっていると言います。「天候に左右される農業だけど、どんな状況でも皆さんに安定しておいしい野菜を届けたい」と研究と努力を重ねている生産者です。